ChatGPTを用いた業務効率化~JSON形式の生成の例~

はじめに
システム開発の現場では、APIの外部設計においてパラメータや返却値の仕様を正確に定義する作業が欠かせません。とはいえ、項目定義をもとにJSON形式でリクエストやレスポンスの例を整形するのは、意外と手間のかかる作業です。
私はこの業務において、ChatGPTを活用することで作業時間を大幅に短縮できました。
具体的には、パラメータや返り値の項目定義をChatGPTに渡すことで、JSON形式の例を自動生成させ、確認・調整作業に集中できるようになったのです。
本記事では、その具体的な手順と効果について、実際の事例を交えてご紹介します。
ChatGPTの紹介
ChatGPTは、OpenAIが提供する大規模言語モデル(LLM)をベースとした対話型AIで、自然言語を用いた各種生成処理に対応しています。
コード補完や文章生成はもちろん、構造化データの整形や定義情報の変換といった業務にも柔軟に活用できます。
開発現場では、仕様書や設計書の下書き、エラーメッセージの例、処理フローの説明、さらにはモックデータの生成など、従来は手作業で行っていたタスクを効率化する目的で活用が進んでいます。
特にJSON形式のリクエスト/レスポンスデータ作成のような「定義に基づいた反復作業」では、ChatGPTのような生成AIが大きな力を発揮します。
手作業でのミスや抜け漏れを防ぎつつ、素早くドラフトを作成できるため、業務の時短だけでなく品質向上にもつながります。
使い方
私が行ったAPI定義書のJSON形式の生成方法を紹介します。
まず、自分で定義書を作成します。
次にChatGPTにどのような記載方法をさせるか覚えさせます。
最後に自身で作成したAPI定義書の項目定義をChatGPTに記載します。
結果として、ChatGPTから自分が作成した項目定義を基に、サンプルを参考にしたJSON形式の記載が返ってきます。
上記の例は、簡単なものですが、より多くの項目がある場合などは、さらなる時間短縮が望めます。
まとめ
ChatGPTの活用は、単なる業務効率化にとどまらず、作業の質の安定や人的ミスの削減にもつながります。特にAPI定義書のような構造化されたドキュメント作成では、繰り返し作業や定型フォーマットの自動化に非常に向いており、実際の開発現場でも即戦力として機能します。
もちろん、生成された内容をそのまま使うのではなく、最終的な確認・調整は必要ですが、「ゼロから手で書く」工程を減らすだけでも大きな時間短縮になります。