情報セキュリティ対策の要!特権アクセス管理とは

近年、情報技術の発達に伴い、情報漏えいやランサムウェアによる被害が急増しています。
これらの被害を防ぐキーワードとして「特権アクセス管理」があります。
本記事では、昨今のセキュリティ対策の要ともいえる「特権アクセス管理」と、安全な特権アクセス管理を実現する「CyberArk PAM」についてご紹介いたします。
特権アクセス管理とは
特権アクセス管理は、「特権アカウント」によるアクセスを適切に管理することを意味します。
特権アカウントとは、システム全体に関わる重要な設定や、機密情報などにアクセスできる権限を持つアカウントのことです。
WindowsではAdministratorアカウント、Linuxではrootアカウントなどが該当します。
特権アクセスは、強力な権限を持つアカウントによるアクセスであるため、厳重に管理する必要があります。
特権アクセス管理に関わる脅威
特権アクセス管理が適切に行われなかった場合、以下のような被害が想定されます。
機密データの漏えい、改ざん
第三者が特権アカウントでログインし、機密情報にアクセスしてデータの漏えいや
改ざんを行います。
ウイルス配布
サーバーに対して不正なアプリケーションのインストールやウイルスの配布を行い、
サービスを停止させます。
被害拡大
特権アカウントを足掛かりに他のアカウントも乗っ取り、情報漏えいやウイルス感染の
被害を拡大させます。
CyberArkでできること
被害を防ぐためには、特権アクセスの管理・監視を行ってくれるサービスが有用です。
CyberArk PAMは、特権アクセス管理に特化した製品であり、以下のような機能を持ちます。
・パスワード、アカウントを表示するユーザーの制限
・パスワード入力なしでの接続
・特権アカウントを使用しているセッションの監視、録画
・特定の操作を検知してセッションを自動停止
・定期的な自動パスワード変更
・アカウントにアクセスするために上位ユーザーに承認を求める機能
CyberArk PAMは、パスワード管理や接続を堅牢なシステムによって行い、特権アカウントの情報漏えいを防ぎます。
また、万が一攻撃者にアクセスされた場合も、リスクの高い操作の検知や録画確認により被害を最小限に抑えることができます。
CyberArkの仕組み
CyberArkでは、特権アクセス管理をすべてCyberArkのシステム経由で行います。
登録された特権アカウントの情報は、Vaultと呼ばれるシステムに保管されます。
接続の際には、CyberArkのシステムがユーザーの代わりにセッションを開始します。
ユーザーが手動でパスワードを入力する必要はありません。
監査担当者はリアルタイムでの監視や録画の確認を行うことができます。
また、特権アカウントのパスワードは、一定期間ごとに自動変更され、Vault内の情報も自動で更新されます。
このように、CyberArk PAMは充実した機能で特権アカウントの安全な利用と効率的な監査を実現します。
【ポータル画面イメージ】
さいごに
本記事では、特権アカウント管理の重要性や、CyberArk製品でできることについてご紹介いたしました。
システムサポートでは、CyberArkによる特権アクセス管理システムをはじめ、各種セキュリティ対策のコンサルティングから導入、運用まで幅広い支援が可能です。
ご興味がありましたら、ぜひお気軽にお問合せください。
詳細は下記リンクよりご確認ください!