【初心者向け】RPA入門|ゼロから始めるRPA(Automation 360) ~実践編 交通費申請のチェックロボットを作ってみよう その1~

Automation Anywhere RPA
Automation Anywhereチーム

このシリーズでは、Automation Anywhere社の「Automation 360」を使用してRPAの使い方を解説していきます。

前回の導入編では、無料で使える「Automation 360 Community Edition」をインストールしました。

この記事では、日頃面倒に感じる単純作業をロボットで自動化する方法を、Automation 360 の機能や操作方法と併せてご紹介します。
今回から全3回にわたり、交通費申請のチェック業務を題材に、Automation 360 による自動化の一連の流れを解説します。
この連載を通して、Automation 360 の基本的な機能とロボットの作成方法をしっかりと学んでいきましょう。

交通費申請のチェック業務を自動化しよう

経理のみなさんは、Excelの交通費申請でこのような業務を行っていませんか?

  1. 申請の出発地、目的地を経路案内サイトに入力し、料金を検索
  2. 申請の金額と経路案内サイトの料金を比較
  3. 上記1、2を交通費申請のすべての行に繰り返す

このように、単純作業の繰り返しはミスを招きやすく、効率を低下させます。
ロボットによる自動化は、これらの煩雑な作業からの解放を可能にします。

今回は、「1. 申請の出発地・目的地を経路案内サイトに入力し、料金を検索」という処理のうち、Webサイトを操作する部分を自動化します。
次回以降の記事で下記をご紹介していきます。
・Excelから申請内容を取得・検索し、結果を判定する処理
・繰り返し処理を実装し、ロボットを完成する
 
手順通りに進めることで、どなたでもロボットを作成できますので、ぜひ挑戦してみてください。

Automation 360 でウェブ画面を操作しよう

  1. Control Roomにログイン
      Automation 360 Community Editionにログインしていない場合はログインしましょう。

        1-1. Automation 360 Community Editionサイトにアクセスします。
        ※ URLが複数存在します。URLを忘れてしまった場合は、Community Edition登録時のメールを確認してください。

       

        1-2. [ユーザー名]と[パスワード]を入力し、ログインします。

       

        1-3. ログインするとホーム画面が表示されます
  2.  

  3. ロボットの作成新しいロボットを作成します。
      ロボットの格納場所や名前は違っても大丈夫です。それぞれが管理しやすい場所、名前にしてください。
      (今回作成するロボットは次回以降の記事でも使用しますので、「交通費申請チェック」という名前で進めていきいます)

        2-1. 左側メニューから[オートメーション]を選択します。

       

        2-2. 右上の[+作成]をクリックし[タスクBot]を選択します。

       

        2-3. 名前に「交通費申請チェック」と入力し、[作成と編集]をクリックします。

       

        2-4. ロボットのエディタが表示されます。
  4.  

  5. 乗換案内Webサイトの表示新しいブラウザを起動し、乗換案内Webサイトを表示します。
        3-1. アクションの検索ボックスに「ブラウザ」と入力します。Automation 360ではロボットに実行させたい動作(ブラウザを開く、Excelのセルに値を書き込む、など)を アクション と呼びます
        Automation 360にはとてもたくさんのアクションがありますが、検索機能を使うことで効率的にアクションを見つけることができます。

       

        3-2. アクションから[ブラウザ] – [開く]をフローの[開始]と[終了]の間へドラッグ&ドロップします。

       

        3-3. アクションのプロパティの[開くためのリンク]に乗換案内サイトのURLを入力します。
        今回はNAVITIMEの乗換案内を利用しますので、以下URLを入力します。
        URL:https://www.navitime.co.jp/transfer/

       

        3-4. 一度実行してみましょう。
        [実行]をクリックするとロボットが動作します。

        正しく設定できていると、新しいブラウザウィンドウに乗換案内サイトが表示されます。
  6.  

  7. 操作の記録
      乗換案内の入力手順操作をロボットに記録します。
      ここで入力した内容は次回、交通費申請書の内容に置き換えますので、試しに名古屋-東京間の料金を調べてみましょう。先ほどロボットを実行して表示された乗換案内サイトがあるはずですので、その画面を利用して操作を記録していきます。
      乗換案内サイトを閉じてしまった場合は、もう一度ロボットを実行して乗換案内サイトを表示して下さい。

        4-1. [記録を開始]アイコンをクリックします。

       

        4-2. デスクトップの右下に新しく「Universal recorder」ウィンドウが表示されます。

       

        4-3. 乗換案内サイトが前面に表示された状態で、Universal recorderの[Record]クリックします。

       

        4-4. マウスを乗換案内サイトの「出発駅」の入力欄の上へ移動します。
        ※クリックはしません。移動させるだけです。移動すると入力欄に赤枠が表示されます。
        これはAutomation 360が入力欄を操作対象として認識した合図です。

       

        4-5. 「出発駅」の入力欄が赤枠の状態で、マウスをクリックし、キーボードから「名古屋」と入力します。

       

        4-6. 同様に「到着駅」の入力欄が赤枠の状態で、マウスをクリックし、キーボードから「東京」と入力します。

       

        4-7. 「検索」ボタンが赤枠の状態で「検索」ボタンをクリックします。

       

        4-8. 乗換案内サイトの画面が切り替わったことを確認し、Universal recorderの[Finish]クリックします。

       

        4-9. 正しく記録できた場合、下図のように3つのアクションが追加されます。
  8. 実行
      記録した操作が正しく再現されるか、実行して確認しましょう。

        5-1. 実行する前に、記録に使用したブラウザをすべて閉じてください。

       

        5-2. [実行]をクリックすると新しいブラウザが起動し、記録した操作が再現されます。

 
これで、Automation 360 を使った業務自動化の第一歩が完了しました。
次回は、今回作成したロボットに交通費申請の出発地、到着地が反映できるようにし、乗換案内の料金を Excelへ反映する処理を実装します。
ぜひ最終回までお付き合いいただき、ロボットを完成させてください。

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